米国ロチェスター大学薬学部のTreanor教授らのグループは、Protein Sciences社FluBlØk (UMN-05) の第二相臨床試験(安全性、免疫原性及び感染防御能)の結果を米国医師会雑誌 (JAMA;Journal of American Medical Association 4月号297-14巻)に発表いたしました。 被験者は18~49歳の健常成人458名で、無作為に割り付けた後、A/ニューカレドニア/20/99(H1N1)、B/江蘇省/10/03型、及びA /ワイオミング/3/03(H3N2)型インフルエンザウイルスに対するFluBlØkあるいはプラセボを1回接種されました。 目立った副反応は無く、プライマリーエンドポイントである免疫原性(接種28日後の血清HI抗体価の上昇率が接種前の4倍以上を陽性とする)が明らかに示され、インフルエンザの感染自体も 100%予防できました。その際、抗体価は用量に依存して向上したことが確認されています。FluBlØk(UMN-05)は、ノイラミニダーゼを含まないヘマグルチニン単独ワクチンとして、 臨床上も十分な効果を発揮する安全なワクチンであることが明らかになりました。

参考:
 http://jama.ama-assn.org/cgi/content/abstract/297/14/1577