English

文字の大きさ 小 中 大
お問い合わせ
  1. HOME
  2. テクノロジー
  3. パイプライン
  4. パイプライン関連論文

自社開発パイプライン

当社は、以下の自社開発パイプラインに関する研究開発を推進しています。また、これら自社開発パイプラインのみならず、次世代ロジカルワクチンの候補についても基礎研究を推進しています。
自社開発パイプラインは、いずれも基礎研究段階にありますが、提携パートナーとの連携により、研究開発活動を加速してまいります。

UMN-101:組換え季節性インフルエンザワクチン

UMN-101

詳細

UMN-101は、一般的に季節性インフルエンザワクチンに当たるもので、毎年冬のシーズンに接種するワクチンです。現在、新たに開発コードUMN-101を付与し、次世代ロジカルワクチンコンセプトに基づく当社独自の技術にて研究開発を進めています。
インフルエンザウイルスには、A・B・Cの3型があり、特にA型とB型は感染性が強く流行しやすいことからワクチンによる予防の対象となっています。これらのウイルス粒子表面にはHA(ヘムアグルチニン)とNA(ノイラミニダーゼ)という2つの糖タンパクが存在しています。HAはインフルエンザウイルスが細胞に進入する際に機能するタンパクであり、NAは細胞内で増殖したウイルスが細胞外に出る際に機能するタンパクです。これらが感染防御免疫の標的抗原とされています。A型に関しては、少なくとも16種類のHAが存在し、9種類あるNAとの組み合わせにより、ウイルスのタイプが決定されます。例えばH1N1インフルエンザウイルスは、HAの1番目の亜型とNAの1番目の亜型の組み合わせで構成されています。

UMN-102:組換え新型インフルエンザワクチン

詳細

UMN-102は、近年世界的流行の危険性が指摘され、世界レベルでその対応が急務となっている鳥インフルエンザウイルス(H5N1、H7N9、H9N2亜型等、高病原性ウイルスも含まれる)に対する予防ワクチン、すなわち新型インフルエンザワクチンです。現在、新たに開発コードUMN-102を付与し、次世代ロジカルワクチンコンセプトに基づき独自に開発を進めています。
インフルエンザウイルスの最も特徴的な性質は、毎年のように変異を起こすことであり、その程度により、ワクチンの効果は毎年のように変わります。また、変異の程度によって、しばしば世界的流行が起こります。この大流行は、一般的に「パンデミック」と呼ばれております。平成21年に新型インフルエンザA/H1N1 のパンデミックが起きたことは、記憶に新しい経験であります。近年H5N1をはじめとする高病原性鳥インフルエンザウイルスが出現しており、渡り鳥の感染死や家鶏への伝播が数多く報告されております。種を超えて鳥からヒトへ、さらにヒトの間で感染するようになる、致死率の高いパンデミックを起こす危険性が指摘されております。交通機関の発達した現代においてパンデミックが起こると、感染は特定地域に留まらず、極めて短期間かつ広範囲に感染者数が増加する可能性があります。したがって、流行するインフルエンザウイルスの亜型に適合したワクチンを短期間で製造し、できる限り多くのヒトに対して接種することが感染拡大予防のために重要であります。UMN-102は、このようなパンデミック対応用の組換えインフルエンザワクチンであります。

UMN-103:組換えロタウイルスワクチン

詳細

UMN-103は、A群のロタウイルスから得られたVP6の組換えタンパクをワクチン成分とする単味ワクチンです。現在、新たに開発コードUMN-103を付与し、次世代ロジカルワクチンコンセプトに基づく当社独自の技術にて研究開発を進めています。ロタウイルスの粒子は、3層のカプシド(殻)タンパクで覆われており、中間のカプシドを構成するタンパクVP6によって群(A群〜G群)が決定されます。ヒトのロタウイルス感染症の病原体としては、A群が最も一般的であることから、UMN-103は、A群のロタウイルスから得られたVP6の組換えタンパクをワクチン抗原としております。
毎年、全世界でロタウイルスが原因で約45万人が命を落としていると言われています(Emerg Infect Dis. 2008;Vaccine 2012)。市販されているロタウイルスに対する生ワクチンは多くの国で接種可能ですが、腸重積症を誘発する副反応の懸念が払拭できず、生ワクチンに代わる安全性の高いワクチンの開発が強く望まれています。

UMN-104:組換えノロウイルスワクチン

詳細

UMN-104は、フィンランドのタンペレ大学ワクチン研究センターのティモ・ヴェシカリ教授及びヴェスナ・ブラゼヴィッチ博士より、全世界における非独占の事業化権の許諾を受け、当社で開発を進めているノロウイルス2遺伝子型のウイルス様粒子(Virus Like Particle:VLP)をワクチン成分とする多価ワクチンです。現在、新たな開発コードUMN-104を付与し、次世代ロジカルワクチンコンセプトに基づく当社独自の技術にて研究開発を推進しています。
ノロウイルスは、ウイルス遺伝子配列の相同性によって大きく2群(GⅠ、GⅡ)に分類され、GⅠはさらに15種類の遺伝子型GⅠ.1〜GⅠ.15、GⅡはさらに20種類の遺伝子型GⅡ.1〜GⅡ.20に分類されると言われております。UMN-104は、複数の遺伝子型のノロウイルスに対して有効性を発揮するよう設計され、複数抗原のVLPを含んでいます。
ノロウイルスは、ウイルス性胃腸炎の主要な原因ウイルスであり、毎年、全世界でノロウイルスにより約20万人が命を落としていると言われています(Emerg Infect Dis. 2008;Vaccine 2012)。先進国においては死に至るケースは少ないものの、医療経済的損失が甚大なためワクチンによる予防が求められていますが、市販されたノロウイルスに対するワクチンは未だないことから、UMN-104により、ノロウイルスが原因となるウイルス性胃腸炎を予防することが期待されます。

  • (注)VLP(Virus Like Particle):ウイルスの外殻のみを持ち、内部にはウイルスゲノムを持たない中空のウイルス様粒子のこと。ウイルスゲノムを持たないことから宿主内で増殖できないが、外殻に対する抗体産生を誘導する。VLPは、組換えタンパクの単一分子と比べはるかに大きく、樹状細胞やマクロファージなどの抗原提示細胞に病原体の如く貪食されやすいため、アジュバントなしで強力な免疫を誘導する抗原として期待されている。
  • (注)上記開発コードは基礎研究段階において付与しているものであり、非臨床試験段階以降の本格開発ステージに移行したパイプラインについては、新たに開発コードを付与する予定です。
ページ先頭に戻る